●大阪労災病院 | |
〒591-8025 堺市北区長曽根町1179-3 Tel.072-252-3561 Fax.072-255-3349 |
●医療法人 永広会 島田病院 | |
〒583-0875 大阪府羽曳野市樫山100-1 TEL(072)953-1001(代表)/FAX(072)953-1552 |
半月板損傷の治療には大きく分けて、
手術治療と保存的治療の2つが上げられます。
保存的治療とは、手術治療をせずに治療を行います。
半月板を損傷してから2週間以内の新鮮な損傷の場合、
半月板辺縁1/3部のの血行がいい部分で若い人の場合は、
小さな断裂や剥離は癒合して治癒しやすいため、
2週間ぐらい膝を固定することにより、徐々に活動することができます。
一方、痛みやロッキングが見られ膝の伸展制限や液体貯留が見られるような場合、
あるいは保存的治療で改善が見られない場合などでは、
手術による治療が必要になってきます。
半月板損傷の手術治療には、部分切除術と縫合術とがあります。
現在、損傷した半月板の治療には2つの方法が行われています。
1.部分切除術
傷んだ部分を切り取り、形を整えます。
2.縫合術
断裂部を縫い合わせます。
どちらの半月板損傷の手術治療を選ぶかは、
じっさいの半月板損傷の状態を確認してからになります。
半月版は、膝のクッションの役割をしているため、
出来るだけ温存しておくことが望ましいとされていますが、
半月は血行悪い組織であることから、損傷の状態によって
治療方法が変わります。
一般的には半月版の周辺部は他の部位に比べて血行がよいため
縫合治癒することがおおいです。
また、半月版を縫合するには、マイナス面も多いため、
縫合治癒する可能性が高いと思われる場合には、
縫合術を選択し、可能性が低い場合には、部分切除を行います。
しかし、半月版の治癒にいろいろな因子があるため、さまざまな状況を考えて最終決定がなされます。